iPhone、スマートフォンの普及に伴いじわじわ需要が高まっているモバイルバッテリー。
今や、TV番組で特集が組まれるほどに人気のアイテムです。
ノベルティの業界でも、ターゲット層を選ばず喜ばれるスマホグッズとして色んな商品が出回っていますが、簡単に価格や見た目だけで選んでいる方が多いなあという印象を受けます。
しかし、モバイルバッテリーにおいてスペックは意外と重要です。
スペックの違いによって、ターゲット層によりよい商品というのが変わってきますので、ノベルティとしてモバイルバッテリーをご検討の方は、スペックなどの基礎知識を抑えておかれた方がいいかと思います。
クライアントや、上司へのプレゼンの際にもきっと役に立つ事でしょう!
1.「mAh」は、「スマホに何回充電できるか」を表している
モバイルバッテリーのパッケージによく記載されている、「〇〇mAh」という言葉(ミリアンペアアワーと読みます)。
これは、モバイルバッテリー本体の容量を表している単位なのですが、そもそも容量って?
という方もいらっしゃるかと思います。
容量とは、簡単に言えば「スマホに充電する場合に、何回充電できるのか」という事を表しています。
何回充電できるかというのは、そのスマホ本体の容量によって異なります(詳しく知りたい場合はその製品の情報をサイトなどで確認してみて下さい)。
2.容量の100%を充電出来るわけじゃない!「変換ロス」に注意
では、実際にはスマホに何回程充電できるのでしょうか?
よーし、自分のスマホの容量をチェックして、モバイルバッテリーの容量と割って・・・と簡単にはいきません。
実は、モバイルバッテリーは本体の容量分を100%、スマホに充電出来るわけではありません。
一般的にモバイルバッテリーにはリチウムイオンというバッテリーが使用されているのですが、定格出力が3.7Vとなっています。
それをUSBで出力する際、USBの仕様に合わせて5Vに昇圧する必要があります。
そして、それをスマホに充電する際には減圧が必要となり、そうこうする間に発生するロスの事を「変換ロス」と言います。
その為、実際に充電することが出来るのは商品によっても異なりますが、一般的に容量の70%前後と言われています。
70%で計算してみたiPhoneの充電回数の目安は以下になります。
iPhoneの種類 | 3000mAh | 5000mAh | 10000mAh |
---|---|---|---|
iPhone 6s(1715mAh) | 1.2回 | 2.0回 | 4.0回 |
iPhone 6s Plus(2759mAh) | 0.7回 | 1.2回 | 2.5回 |
iPhone 7(1960mAh)/iPhone 8(1821mAh) | 1.0回 | 1.7回 | 3.5回 |
3.入力・出力で用途が分かれる!
モバイルバッテリーの仕様によく記載されている「入力」「出力」の項目にも注意が必要です。
【入力】
モバイルバッテリー本体を蓄電する際に、供給可能な電流の入力値。
つまり、入力の数値は高い方が本体への充電時間が早くなります。
ただし、入力の値が高いものは価格も上がる傾向はありますので、通常は0.6~1Aあれば十分ではないかと思います。
【出力】
スマホに充電する際に、供給可能な電流の出力値。
機種により対応の出力値は異なるので、充電したい機器の必要な出力値を事前にチェックしておくといいでしょう。
一般的なスマホは1A、タブレットなら1.5A以上あれば大体使用出来ます。
また、出力値が大きいほど充電時間も早くなるといわれています。
4.まとめ
いかがですか?
今回お伝えした内容は、本当に基礎的な内容になりますが、皆様が商品を選定する際や、プレゼンする際のヒントになればと思います。
モバイルバッテリーについては、意外と詳しくない方が多いので、上記を知っておくだけでも説明がグンとしやすくなりますよ!