2017年9月11日午後、東京のJR山手線神田駅で男性が背負っていたリュックサックから発火する事故が発生しました。
リュックサックに入っていたモバイルバッテリーが発火の原因とみられ、男性は「秋葉原で安いものを買った」との事でした。
モバイルバッテリーが原因とみられる同様の事故は、2016年12月にもJR山手線で起きています。
このニュースを受けて、ネットでは「モバイルバッテリーは危険」「USBを接続していなくても発火の恐れ」「中国製のバッテリーはよくない」など様々な情報が飛び交い、まるでモバイルバッテリーを持っているだけで発火や爆発の危険があるかの様に書かれている記事もあります。
確かに、スマホの普及に合わせて急速に広まっていったモバイルバッテリーは、多種多様な製品が出回っているもの現状で、その中には価格の安い粗悪品も紛れていた結果発火事故が起きたのではないかと考えられます。
そもそも発火事故はなぜ起きたのか?原因をまずは考えてみましょう。
リチウムイオンバッテリーによる事故は年々増加傾向
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)のサイトでは以下の様に情報公開されています。
ノートパソコン、モバイルバッテリー及びスマートフォン(以下「スマホ」という)に搭載されたリチウムイオンバッテリーによる事故の情報は、平成24年度~平成28年度の5年間に274件(ノートパソコン110件、モバイルバッテリー108件、スマホ56件)ありました。年度別にみると、平成24年度19件、平成26年度48件、平成28年度108件と年々大幅に増加しており、被害状況別に見ると、全体の約7割が火災等の拡大被害(製品及び周囲が焼損等したもの)に至っています。
また、事故の原因は、製品の不具合によるものが全体の78%(127件)と最も多くなっています。
274件の事故のうち、34%(93件)は回収などのリコール対象製品によるものであり、回収や交換などが適切に行われていれば防げた事故も多いと考えられます。
まずは、お手持ちの製品がリコール製品に該当していないか確認してください。また、落とす・分解するなど使用者の誤使用や不注意により発火する事故も発生しています。
持ち運ぶ機会の多い製品だけに、学校や病院など不特定多数の人が集まる場所や、飛行機や電車の中でも事故が発生しており、状況によっては被害が拡大するおそれがありますので、注意が必要です。
引用:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE〈ナイト〉)
発火事故の原因として、一番考えられるのは製品の不具合のようです。
製品の不具合とは、一体どのようなものがあるのでしょう。
安くて古いモバイルバッテリーに潜む危険性
今回の発火事故の原因になったモバイルバッテリーを所持していた男性によると、「2年前くらいに秋葉原で一番安い物を買った。2日前にフル充電した」と話しているということ。
価格が安い商品の中には、質の悪いリサイクル品(いわゆる中古)のリチウム電池を使用しているなど、見た目では分からない部分に不具合の原因が隠れている場合もあり危険です。
また、リチウム電池が繰り返し使用する中で劣化すると、発火に繋がる恐れがあります。
劣化する原因としては、
- 過充電
- 経年劣化
- 充電時の携帯使用
などが挙げられます。
①過充電
過充電というのは、バッテリーが満充電にもかかわらず充電をし続けることです。
携帯の充電残量が100%でモバイルバッテリーと繋いだままだと、この過充電になります。
過充電の状態が続くと、バッテリーは急激に劣化すると言われています。
②経年劣化
充電を繰り返すことによってバッテリーは劣化していきます。
バッテリーには充電できる回数がある程度決まっており、リチウムイオン電池は約500回の充放電に耐えられます。
そこからは徐々に劣化していきます。
また、過放電と言ってバッテリーが0%の状態で充電せず放置することでも経年劣化は起こります。
使わなくてもモバイルバッテリーを放置している場合はこの過放電になりますので、少しずつ劣化が進んでいると考えられます。
③充電時の携帯使用
皆様は、充電しつつスマホで動画を見続けたり、ゲームをし続けたりしたことはありませんか?
その際、スマホ本体が熱くなったりしませんでしたか?
それはバッテリーが過剰な充電と放電を繰り返しているために起こる発熱です。
これもスマホ、モバイルバッテリー両方の劣化を早める原因となります。
また、リコール対象の製品を使い続けていた、誤った使い方(落とす・分解するなど)をしていたなども原因に挙げられていますので、この辺もしっかりと注意しましょう。
保護機能が搭載されたモバイルバッテリーを選びましょう
では、上記に気を付けて使用しないと発火してしまうのか?
本来、モバイルバッテリーなどリチウム電池を使用している機器には「保護機能」と言われる
万が一の際にはリチウム電池が高熱にならないよう自動で給電を停止する機能が付いているのです。
しかし、価格が安いモバイルバッテリーの中には、そのような保護機能が付いていないものもあります。
価格だけに惑わされず、しっかりと保護機能が搭載されている安全なモバイルバッテリーを選び、正しい方法で使用すれば発火事故を防ぐ事が出来ます。
当社取り扱いのモバイルバッテリーは、全機種に保護機能を搭載しておりますので、安心してお問い合わせください。
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